今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
私は1番先にお風呂に入り……悪魔のようなその人のことを思い出した。
まるで異世界から来たかのようなオーラを放っていたけど、唇が触れたときに、確かに人間の温かさを感じた。
今思えば、誰が見てもそう思うくらい……私の嫌いな不良だった。
髪の毛の隙間から見えたのは、右耳についたシルバーのピアス。
どれだけじっくり見てたんだろ、って後から思えば気持ち悪いけど、それくらい……見とれてしまってた。
"男"という生き物自体が苦手なはずなのに、悪魔には拒否反応が出なかった。
むしろ………知りたいとすら思った。