今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
「暁ぃー!お前やっと来たか!」
「ちっ」
「今舌打ちしたな?!」
「まだ創史いたのかよ」
「んだと?!」
創史と暁という人は言い合いをして、創史は真っ先にその人に駆け寄った。
それより………私はまだ信じられない。
だって、だって……。
ドアを勢いよく開けたその人は……まさに、昨夜出会った"悪魔"だったから。
……忘れるはずがない。
今でも鮮明に思い出せる。
グレーがかったアッシュの髪に、高い身長……そして、目が離せなくなるほどの身にまとう妖しいオーラ。
間違えるはずがない。
絶対に………昨日の悪魔だ。