今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
顔に穴が開くほどじっと見られ、恥ずかしいはずなのに、なぜか目を逸らすことができない。
気を抜いたら、今すぐにでも悪魔の……力強い瞳に吸い込まれそうだ。
「あー……でも、目は似てんな」
そう言って彼は前髪から手を離し、少しだけ……笑った気がした。
下を向いてたからはっきりとは分からないけど、私にはそう見えた。
「あの……」
「……」
「何て呼んだら……いいですか?」
悪魔って言うのはさすがに失礼すぎるし、これから先呼ぶ機会があると思うから、その時のために聞いておかないとって思って……聞いたのに。
「何でもいい」
「何でも……?」
めんどくさそうにそう答える悪魔。