今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
ジェットコースターを乗り終わり、次に何に乗るかを3人で歩きながら探していた……そんなとき、見覚えのある人物が前から歩いてきたことに気づいた。
「暁……?おまえ何でいんの?」
それは光聖くんも同じだったようで、1人で歩いていた暁に光聖くんは声をかけた。
今日も威圧感たっぷりな暁は、「おまえらこそ何してんの?」と、私たち3人を順番に見てきた。
「俺れらは……まぁ、俺がみゅーちゃんと遊びたくて、沙良にセッティングしてもらったって感じ」
「……あぁ、そういうことか」
「ま、きっぱりとフラれたんだけどねー」
「……」
「え?あれ?待って、今の俺ってかなり痛いやつ?」
私がそのことに関して反応するわけにもいかず、とりあえず下を向いた。
「バカっ!みゅーだって気にしてんだから、こんなとこで軽く言うなバカっ!」
沙良ちゃんはその場の空気を感じ取ったのか、光聖くんの頭を軽く叩き、光聖くんに対して最初と最後をバカではさんだ。
光聖くんが私にフラれたことを知っても、特に何も言わない暁を見て、本当に私に興味がないんだな……と心底落ち込んだ。