王子様の探し方
俺は智くんと七瀬先輩が帰っていったドアを悲しく見つめた


「小太郎の意気地無し、好きな気持ち伝えるぐらいしろよ」


「こたちゃん、後悔したでしょ」


お兄ちゃんと加奈子さんに言われてさらに悲しさはます


でも俺は王子様になれなくて
それで智くんと七瀬先輩が付き合っても嫌じゃない


俺は色んなところで智くんに勝てないのは知ってるから


「いいよ、七瀬先輩がほんとに好きならさ」


「こたちゃん、優しいやつ優し過ぎて嫌いよ」


「何で加奈子さんないてんですか」


泣きたいのは俺だっつーの。


でもいい。七瀬先輩がほんとに好きなら
そんな強がりした俺は言えなかった



初恋は実らない。
そんな言葉この世にいらない


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