王子様の探し方
昼休み、いつもは二人できていた屋上にご飯を食べに登った


「はぁ……天気良すぎて悲しくなる」


真っ青な雲一つ無い空を見上げた。


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「わっ!」

空から視界を遮られ目の前にいたのは……一つの顔


「……誰?」


「あ、紅林小太郎です」

「はぁ」


気の抜けた返事がでた
小太郎……小太郎……
紅林小太郎?


頭の中で検索しても見当たらない


「1年?」


「そうですよ?七瀬先輩」


ニコニコしながら私の前にしゃがむ
1年?どうりで見つからないわけだ


「こたーっ!まだ話し終わんないのか」


「あ、待って待って」


小太郎はポケットをゴソゴソやって私に紙切れを渡した


「何?……」


「明日、誕生日ですよね?何が欲しいか書いといてください」


「何でっ」


「まぁまぁ」


相変わらず笑顔のまま小太郎は「こた」と名前を呼ばれた方に走っていった
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