レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
「伊織を傷付けてたくせにやすやすと会えないよ」
「……はあっ、あんたバカ?」
溜め息をつきながら、和が言う。
「あのね、それは勝手に聖がしたこと。
泉は全く関係ないわけ。
伊織もそんなこと思ってないよ」
「…………」
「っつうか、そんな気にしてんなら会って言えばいいだけじゃん」
「会って?」
「そーそー、会って直接ごめんって言えばよくない?」
「……………」
また俯く私に、和がやれやれといった感じに顔を横に振る。
「…泉の行動力はどこいっちゃったの?
待ってると言った泉に、やっと巡ったチャンスじゃないの!
そんなのを見逃すほど、泉は腐っちゃったのかっ」
「………和」
腕を組みながら私を見る和。
ふっと目を細めると、大好きな親友はゆっくりと話しだす。
「………そんなバカなとこも私は大好きだよ。
聖を許しちゃうバカなとこも。
自分が悪いって悩んじゃうバカなとこも。
でも、このチャンスを見逃すバカは嫌いだな」
「……和」
「……はあっ、あんたバカ?」
溜め息をつきながら、和が言う。
「あのね、それは勝手に聖がしたこと。
泉は全く関係ないわけ。
伊織もそんなこと思ってないよ」
「…………」
「っつうか、そんな気にしてんなら会って言えばいいだけじゃん」
「会って?」
「そーそー、会って直接ごめんって言えばよくない?」
「……………」
また俯く私に、和がやれやれといった感じに顔を横に振る。
「…泉の行動力はどこいっちゃったの?
待ってると言った泉に、やっと巡ったチャンスじゃないの!
そんなのを見逃すほど、泉は腐っちゃったのかっ」
「………和」
腕を組みながら私を見る和。
ふっと目を細めると、大好きな親友はゆっくりと話しだす。
「………そんなバカなとこも私は大好きだよ。
聖を許しちゃうバカなとこも。
自分が悪いって悩んじゃうバカなとこも。
でも、このチャンスを見逃すバカは嫌いだな」
「……和」