レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
涙がじわっと滲む。
こんなとこで泣くわけにいかないから、我慢しながら和に言う。
「……バカバカ言い過ぎだよ」
「ふははっ、ごめんごめん」
「でも、本当のバカになるとこだった!私、今連絡する!」
「いっ、今?!」
「うん、今!」
「な、何も今じゃなくても……」
「思い立ったら即行動!
和に言われるまで忘れてたよ」
へへっと笑ってみせると、和もつられて笑っていた。
それから携帯と、聖からもらったメモを財布から取り出すと一つ一つ番号を押していった。
番号を全部押し終えた私は、ドキドキと緊張しながら通話ボタンをぴっと押した。
和はそんな私を固唾を飲んで見守る。
心臓がどうにかなっちゃいそうなぐらい緊張していた。
ゆっくりゆっくり耳に携帯を近付ける。
コール音の代わりに聞こえて来たのは。
《おかけになった電話番号は現在使われておりません》
機械的に話す、女の人の声だった。
「………………」
あれ。
番号、間違えた?
こんなとこで泣くわけにいかないから、我慢しながら和に言う。
「……バカバカ言い過ぎだよ」
「ふははっ、ごめんごめん」
「でも、本当のバカになるとこだった!私、今連絡する!」
「いっ、今?!」
「うん、今!」
「な、何も今じゃなくても……」
「思い立ったら即行動!
和に言われるまで忘れてたよ」
へへっと笑ってみせると、和もつられて笑っていた。
それから携帯と、聖からもらったメモを財布から取り出すと一つ一つ番号を押していった。
番号を全部押し終えた私は、ドキドキと緊張しながら通話ボタンをぴっと押した。
和はそんな私を固唾を飲んで見守る。
心臓がどうにかなっちゃいそうなぐらい緊張していた。
ゆっくりゆっくり耳に携帯を近付ける。
コール音の代わりに聞こえて来たのは。
《おかけになった電話番号は現在使われておりません》
機械的に話す、女の人の声だった。
「………………」
あれ。
番号、間違えた?