レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
元々、美佳か聖しか連絡取ってなかったんだ。
その二人がいなくなったのだから、俺にはもう携帯なんて必要なかったから。
だから、引っ越し前に携帯を解約した。
未練なんて何もない。
鳴らない携帯を持って、期待する方が嫌だ。
また、俺を必要としてくれるんじゃないかって。
そんな期待、もう嫌だ。
何も手に入らないなら。
何も手にしたくない。
そうすることが、自分を守る唯一の術だと気付いたんだ。
それから、俺は鈴恵さんに紹介された職場を往復する生活を始めた。
定時に職場を上がって、帰宅する途中でその日のご飯を買う。
自分の部屋に戻って、ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る。
娯楽なんてものは俺に必要ない。
自分を戒める為だったのかはわからない。
けど、俺に喜怒哀楽の感情は必要ないと思ったんだ。
そんな生活をしばらく続けた後、俺に一通の手紙が届いた。
手紙なんて来ないから、郵便受けも余り見ない。
チラシが溜まった郵便受けを綺麗にしようと、開けたら中に入っていた。
その二人がいなくなったのだから、俺にはもう携帯なんて必要なかったから。
だから、引っ越し前に携帯を解約した。
未練なんて何もない。
鳴らない携帯を持って、期待する方が嫌だ。
また、俺を必要としてくれるんじゃないかって。
そんな期待、もう嫌だ。
何も手に入らないなら。
何も手にしたくない。
そうすることが、自分を守る唯一の術だと気付いたんだ。
それから、俺は鈴恵さんに紹介された職場を往復する生活を始めた。
定時に職場を上がって、帰宅する途中でその日のご飯を買う。
自分の部屋に戻って、ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る。
娯楽なんてものは俺に必要ない。
自分を戒める為だったのかはわからない。
けど、俺に喜怒哀楽の感情は必要ないと思ったんだ。
そんな生活をしばらく続けた後、俺に一通の手紙が届いた。
手紙なんて来ないから、郵便受けも余り見ない。
チラシが溜まった郵便受けを綺麗にしようと、開けたら中に入っていた。