レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
あれから暫く私は泣き続けた。
鈴恵さんは泣き止むまで、ずっと背中をさすってくれていた。
伊織。
貴方は一人じゃなかったよ。
私だけじゃなくて、鈴恵さんもこんなに伊織を想ってくれていた。
よかった。
鈴恵さんがいてくれて。
伊織が何もかもを失っても生き続けられたのは。
鈴恵さんがいたからだ。
聖に裏切られてもなお、生きていたのはきっと。
早く、早く。
伊織に会いたい。
明日、会いに行ってもいいだろうか。
突然行っても迷惑ではないだろうか。
聖に裏切られていたとはいえ、私を酷い女だとは思っていないだろうか。
………でも。
私は会いたい。
伊織に会って、抱きしめたい。
それでたくさん文句を言いたい。
何で私を手放したのかとか。
何で連絡を取れないようにしたとか。
たくさんたくさんたくさん、言いたい。
16のあの時からずっと、心に蓄めていた思いだから。
覚悟してよね!
暫く説教だからね!
鈴恵さんは泣き止むまで、ずっと背中をさすってくれていた。
伊織。
貴方は一人じゃなかったよ。
私だけじゃなくて、鈴恵さんもこんなに伊織を想ってくれていた。
よかった。
鈴恵さんがいてくれて。
伊織が何もかもを失っても生き続けられたのは。
鈴恵さんがいたからだ。
聖に裏切られてもなお、生きていたのはきっと。
早く、早く。
伊織に会いたい。
明日、会いに行ってもいいだろうか。
突然行っても迷惑ではないだろうか。
聖に裏切られていたとはいえ、私を酷い女だとは思っていないだろうか。
………でも。
私は会いたい。
伊織に会って、抱きしめたい。
それでたくさん文句を言いたい。
何で私を手放したのかとか。
何で連絡を取れないようにしたとか。
たくさんたくさんたくさん、言いたい。
16のあの時からずっと、心に蓄めていた思いだから。
覚悟してよね!
暫く説教だからね!