レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
笑っちゃうぐらい伊織が好きで好きで堪らない私がいた。
震えながら受け取った封筒。
そこにあるのは伊織の住所。
机の奥に閉まっていた携帯を取り出す。
この携帯を取り出すのは何度目だろう。
この携帯と、くしゃくしゃのお金を私は手に持った。
……あの日。
伊織がいなくなった日に、置いてあった携帯とお金。
これを私は伊織に返すのだから。
鈴恵さんから封筒と共に、私は伊織の写真も貰った。
その写真は部屋にあるコルクボードにはりつけた。
子供達に混じって笑う伊織の顔は、レンタル彼氏をしてた風には一切思えないほど爽やかで、眩しかった。
写真を見ると、自然と顔が綻んだ。
私は自分の携帯を取り出すと、聖に電話をかける。
聖と一緒に訪問して驚かせてやろう。
聖も仲直りをしたいはずだ。
だって、聖は伊織を好きだと言っていたから。
長いコール音を、私はドキドキしながら聞いていた。
聖はどんな反応をするだろうか。
それが楽しみで、待ちきれなかった。
震えながら受け取った封筒。
そこにあるのは伊織の住所。
机の奥に閉まっていた携帯を取り出す。
この携帯を取り出すのは何度目だろう。
この携帯と、くしゃくしゃのお金を私は手に持った。
……あの日。
伊織がいなくなった日に、置いてあった携帯とお金。
これを私は伊織に返すのだから。
鈴恵さんから封筒と共に、私は伊織の写真も貰った。
その写真は部屋にあるコルクボードにはりつけた。
子供達に混じって笑う伊織の顔は、レンタル彼氏をしてた風には一切思えないほど爽やかで、眩しかった。
写真を見ると、自然と顔が綻んだ。
私は自分の携帯を取り出すと、聖に電話をかける。
聖と一緒に訪問して驚かせてやろう。
聖も仲直りをしたいはずだ。
だって、聖は伊織を好きだと言っていたから。
長いコール音を、私はドキドキしながら聞いていた。
聖はどんな反応をするだろうか。
それが楽しみで、待ちきれなかった。