レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
私は。
昔も。
今も。
これから未来も。
ずっと、ずっと。
伊織のモンだよ。
「……っ」
「…俺といて、後悔するかもよ?」
「…はっ?」
伊織が言った言葉に訝しげな顔をする。
伊織は俯きながら、続けた。
「…俺、泉を失いたくないから…きっと独占する。
何もかもが欲しくて、泉がいつか俺に愛想尽かすかもしれない。
……未来は、わからないから」
「………………」
それは、伊織のずっとずっと抱えていた闇だった。
ほら。
こんなにも伊織は私にその闇を見せていた。
幼かった私は…気付けなかったんだよね。
何度も何度も裏切られた伊織は、また私がいなくなることを何よりも恐れているんだ。
信じたいのに、信じられない。
信じて裏切られた後、耐えられる心を、もう持ってないんだ。
どうして。
気付けなかったんだろうね。
伊織は。
ずっと私を、求めていたのに。
私だけを求めていたのに。
昔も。
今も。
これから未来も。
ずっと、ずっと。
伊織のモンだよ。
「……っ」
「…俺といて、後悔するかもよ?」
「…はっ?」
伊織が言った言葉に訝しげな顔をする。
伊織は俯きながら、続けた。
「…俺、泉を失いたくないから…きっと独占する。
何もかもが欲しくて、泉がいつか俺に愛想尽かすかもしれない。
……未来は、わからないから」
「………………」
それは、伊織のずっとずっと抱えていた闇だった。
ほら。
こんなにも伊織は私にその闇を見せていた。
幼かった私は…気付けなかったんだよね。
何度も何度も裏切られた伊織は、また私がいなくなることを何よりも恐れているんだ。
信じたいのに、信じられない。
信じて裏切られた後、耐えられる心を、もう持ってないんだ。
どうして。
気付けなかったんだろうね。
伊織は。
ずっと私を、求めていたのに。
私だけを求めていたのに。