レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
俺を一人にしないって言ったじゃないか。
あいつですら、もうこの手には入らないんだよ?
まだ、思っててくれてるんじゃないか。
そんな、浅はかな願いは見事に砕かれたんだから。
今、近くに鈴恵さんもいなくて。
一人の部屋に寝転んでると、本当に孤独なんだと思うんだ。
レンタル彼氏、なんて。
もう二度としたくない。
でも。
レンタル彼氏をしていた時は。
美佳も。
お金も。
時間も。
恋人だって。
何もかもを手にしようと思えば出来たんだ。
美佳。
俺はね、きっと不幸でいたかったんだ。
だって。
それが母親に出来る唯一の親孝行なんだ。
愛していたハズの旦那との子供に刺されて死ぬ最期だなんて。
なあ、考えられる?
だから、俺が出来る親孝行はこれぐらいなの。
幸せになったらいけないんだって。
そう、思うんだ。
藻掻いて。
幸せを求めて。
打ち砕かれて。
そんな俺が辿り着いた答えがこれ。
あいつですら、もうこの手には入らないんだよ?
まだ、思っててくれてるんじゃないか。
そんな、浅はかな願いは見事に砕かれたんだから。
今、近くに鈴恵さんもいなくて。
一人の部屋に寝転んでると、本当に孤独なんだと思うんだ。
レンタル彼氏、なんて。
もう二度としたくない。
でも。
レンタル彼氏をしていた時は。
美佳も。
お金も。
時間も。
恋人だって。
何もかもを手にしようと思えば出来たんだ。
美佳。
俺はね、きっと不幸でいたかったんだ。
だって。
それが母親に出来る唯一の親孝行なんだ。
愛していたハズの旦那との子供に刺されて死ぬ最期だなんて。
なあ、考えられる?
だから、俺が出来る親孝行はこれぐらいなの。
幸せになったらいけないんだって。
そう、思うんだ。
藻掻いて。
幸せを求めて。
打ち砕かれて。
そんな俺が辿り着いた答えがこれ。