切恋~trianglelover~



プッ・・-。

「瑠佳?!どうした??」

「・・・たす・・・。」

「ん?」


瑠佳のいつもの明るい声とは反対の、かすれてぐちゃぐちゃになった声が携帯から聞こえた。


「たす・・・け・・・て・・・。もう・・・生きて・・・い・・け・・・ない・・。」



ー助けて、もう生きていけないー



今確かに、瑠佳が言った。



「何があった!?・・・山本先輩!?!??!」


「もう・・・。嫌」プツッ・・・。ツー・・・ツー・・。




明らかにいつもとは様子が違い過ぎていた。



僕は瑠佳の部屋と向かい合っている窓を開けた。


カーテン越しに、うつむいてる陰と、泣く声が聞こえた。



「瑠佳!!!!!!!!!窓開けろ!!!!!」


「・・・・!?」


「いるんだろ!?辛いなら・・・僕が埋めてやる!!!!」


「・・・っ。」


「開けろって言ってんだろーが!!!!」




カラッ・・・。



空いた窓の奥には、瑠佳の耐えきれないほど苦しそうな泣き顔があった。
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