切恋~trianglelover~


その「こと」が始まった日。

俺は部屋でのんきに漫画を読んでいた。



ガッ・・・-。



隼人の部屋から窓の開く音がした。

まぁいつもの話で、隼人はよく月を見て一人でたそがれてるから、俺は特に気にしてなかった。




でもその後しばらくして、『ゴッ!』って音がして、隼人の部屋から気配がなくなったんだ。



さすがに俺は気になったから、隼人の部屋のドアをノックも無しでそろ・・・っと開けた。



「隼人ー?」



そこに隼人はいなくて。


窓が全開になっていて、夜風で透明のカーテンがひらひらしているだけだった。




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