執事と秘密の恋愛



校門まではや歩きした。

車は正也のだった。

「正也。どうしてここに?」

「迎えにきた」

迎えにきたって…。

「高杉さん、明日アメリカ行くんですよね?」

「ああ」

もう執事じゃないから、敬語を使う必要ないんだよね。

玲香に敬語使わないと、違和感がある。

「料理、頑張ってくださいね」

「ありがと。愛美、行くぞ」

「え?ちょっと待ってよ…」

「愛美、はやく行きなさい」

玲香があたしの背中を押した。



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