貴族の娘ですけど何か?

…….なんてね。



私はそんな夢、もう見ないって決めたの。



私がそう訴えようと誰一人私自身を見てくれない。





ふと、私は窓の向こうを見た。





―――茶色い、髪の少女。





少女が言った気がする。



『人生、楽しいこともあるよ?』



フッ……そうかも、ね。



そして私は―-


「あるわけ、ないじゃない...」


そう、嘘の言葉を吐く。



*END*

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