思い出のきみ
第一章
沙依がいなくなって、半年が過ぎた。


オレは独りぼっちだ。

隣にいるはずの沙依がいない。隣で笑っているはずの、君がいない。


未だに、新しい店が出来れば、(沙依に教えよう)と思い、ウィンドウに飾られているウェディングドレスを見れば、沙依に似合うだろうと思ってしまう。


沙依が死んだのは嘘で、ある日突然に現れるんじゃないかと信じている。
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