思い出のきみ
第四章
署内で飲み会があった。

飲み会に出るより沙依に会いたかったが、大橋が絶対に出ろと言ったので、仕方なく出席した。


交通課の沢井加奈子巡査がオレの事が好きだと、飲み会で公言した。


皆がふざけて、沢井をオレの横に座らせた。


酔った沢井がオレに抱き着きキスをした。


あっという間の出来事で逃げられず、最悪な事に写メに撮られ、沙依に送られた。


すぐに沙依に電話したが出なかった。仕事だからか、怒っているのか。


オレは途方に暮れた。
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