思い出のきみ
さすがに悪いと思ったのか、大橋が沙依にメールを送った。


しかし、返信はなかった。

「沙依ちゃん、相当怒ってるな」

「人事みたいに言うなよ」

「ハハ。所詮人事だよ。だってお前が、あんな美人を彼女に出来る通りがないんだ」


大橋は、ポケットに手を入れ部屋を出ていった。
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