思い出のきみ
墓参りを終え、署に戻った。


仕事をする気にはなれなかったが仕方ない。


正直、書類仕事は苦手だが、やるしかない。


「今夜、飲みに行かないか?」


前田課長が話し掛けて来た。


「元気出さないと沙依ちゃんが悲しむぞ。」


「課長…なんでオレは生きているんですかね?どうして、沙依は死んだんですかね?」


課長は、ただ悲しい目でオレを見つめた。
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