思い出のきみ
数日後、拳銃を持っている男がいると通報があった。


現場に向かうと、30代の男がわめきながら、今にも誰かを撃ちそうな勢いであった。


オレは、前田課長の言う事を聞かずに、両手を挙げ男に近寄った。


「もう、逃げられないぞ。罪を増やす前に、その物騒な物をよこしてくれないか?」


男はまた、訳の分からない事をわめき散らし、引き金を引いた。


弾はオレを貫いた。
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