もう一度…逢いたい。
アイツ
アイツのことが私のため…?
はぁ?
「アイツは事故で死んじゃったんだよ…?」
私がそう言うと母は一つため息をついてから口を開いた。
「あのね、実は―――」
な、なにを今から聞かされるの?
啓のことなの?
なんか怖い、怖いよ。
「―――啓くんは―――」
いや!
聴きたくないっ!!
涙がほうをつたって、こぼれ落ちる。
「ちゃんと聴かなきゃ!
それじゃなんであんたのために啓くんは死んだか分かんないじゃない!」
えっ?
どういうこと―――なの?―――