大好きな君へ
第1章
「…知ってる?」
そう言って、少し悲しそうな顔をして話すのはあたしの親友
古谷 心(フルタニ ココロ)
「何がー?」
そう尋ねれば、もっと悲しい顔をする心
「美香にとってあんまりいい話じゃない…」
そう言う心の声と顔は、あたしを心配していた
だけど、好奇心旺盛なあたしは聞きたくてしょうがなくて
「良いから教えて!」
と言って教えてもらうことにした
「………優雅が引っ越すらしいよ…」