*片思い*




「やっぱり最後の締めは実行委員長と副の対決だよなぁ~」



「ゴフっ!!」



いきなりそんなことを恭平君言うからあたしはむせた。



「ちょっと郁美汚ーい」



「ごっ、ごめん」



「毎年委員長が勝ってるけど今年はどぉなんだろうなぁ~♪」



それは遠回しにあたしにプレッシャーを与えてるんですか!?


恭平君…。



「バーカ。今年も委員長が勝つに決まってんだろぉー」



余裕しゃくしゃくの笑みで優也は言う。



「そんなの分かんないじゃん!!ハプニングが起こるかもよっ!」



あたしは優也の言葉に反論した。



「それが起こるのは郁美の方だよ(笑)」



また笑った。



「そんなことないもんっ!」



全て笑顔で返す優也がムカつく。





でもその笑顔も好きなんだ…。





諦めなきゃっ……



そう思ってるのに、難しいよ。



もっと優也の笑顔みたい。



もっと話したい。



もっと優也と関わっていたい……。



そう思ってしまうんだ。



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