*片思い*





「その衣装似合ってんじゃん!!山本っ」



あたしが着ているTシャツを見て悠は言う。



「ありがとー!悠作ってくれて助かったよ」



だって優也と同じの着たかったもん…。



何かウチらだけのみたいなさ…。



「どういたしましてっ」



そう言って悠はあたしの頭を撫でた。



「ちょっとー。あたしのヘアースタイルが崩れるー」



もう崩れてるしっ!!



「こっちの方が可愛い可愛い」



あたしに笑顔を向ける悠。






そのとき



あたしの視界にあった悠の腕が消えた。



ん!?



そして



「大事な副に触んな。俺達は忙しいのっ」



よく見れば優也が悠の腕を掴んでた。




「行くよ、郁美」



そう言って優也はあたしの腕を引っ張った。



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