*片思い*
【優也】





「いったーーーーい!!!!!」




郁美の叫びに忘れていたことを思い出した。





あ…。



そういえばコイツ怪我してるんだった。




「大丈夫かよ?(笑)」



俺がいきなり喋ったからか、肩をビクッとさせる郁美。




「う…うん」




ー?




今寂しそうな顔しなかったか?




まぁ…気のせいか…。




「足出して」



そう言って俺は右の方にあった、救急箱の中から湿布を取り出した。





「いっ…!!」




湿布を貼ってるときに俺の手が郁美の腫れている足に触れた。



「あ…わりぃ」




「ううん…大丈夫!」




笑顔で言う郁美。




俺…



お前のそういうとこマジ好きだわ…。




そう感じた瞬間俺は



「すき…だ」





そう呟いてしまった。



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