*片思い*
保健室に入ると、南が
「よっ!」
って声かけてくんた。
こう見えて南は俺のクラスの担当だし。
口調とかオッサンっぽいのに、俺の姉貴みたいな存在だし。
そんなこと思っている俺の顔を南は覗いた。
「何?何かあったの?」
「んー、何かダルいのと胸がモヤモヤする…」
「風邪でもひいたんじゃないのか?」
「えー、そんな気配全然ないよ?」
これは真面目にない。
「ふぅーん。そっ。自力で治せ!」
南つめてぇw!!
ちょっと俺は南を軽く睨んだ。
「その話は後で聞いてやるから、あたしの話聞いてくんない?」
「話?」
「うん。もうすぐこの高校の体育祭あるだろ?」
「あぁ、あんね」
「そこでお前、体育祭実行委員長やらないか?」
「………はぁっ!?!?」
「いや…お前そういうの向いてそうだし、この前の職員会議でそういう話が出たんだよ…」
いや…確かに悪くない…けど、俺なんかにできるか!?
明らかにそういう顔した俺に気づいたのか南は
「大丈夫!お前を支えてくれる副もつくしさ…」
副かぁ…
「副ってもう決まってんの?」
「いや?お前決めていいよ」
俺が決めていいのか…