*片思い*
学校に遅れる訳にはいかないっ!!!
あたしは何も食べずにそのままのかっこで家を飛び出した。
はぁっ
はぁっ
はぁっ
えええぇ!?!?
息を切らすあたしの前に現れたもの…
それは
優也。
な、何してんの!?
喉がヒリヒリしながらも必死で優也に追いつこうと走った。
足速いしっ!!!
もぅ…こうなったら……
「ゆーやぁーーー!!!!!!!!!」
おっきな声で叫んだ。
それが聞こたのか後ろを振り向いて止まってくれた。
「郁美!?」
なんだよ、その驚きようは…
あたしは優也に近づく。
「お…っ…おは…よ…ハァっ」
く…苦しっ…
「大丈夫かぁ!?」
そう言う優也は涼しげな顔。
あたしより速く走ってたのにぃー
ちょっと恨めしそうに見ていると
「お前の今日のかっこは……5点だなっ(笑)」
かっこって……
自分で上から足元を見る。
5点…
確かにそう言われてもおかしくない出来だし…
でもあたしからしたら0点なんだけど……
なぜ5点…?
「ねぇー何で5点なの?」
「そんなのお前のバカとアホらしさが存分に伝わってくるからに決まってるだろっ(笑)」
こいつぅww
一発叩きたいーー。
「ってか俺ら走んないと間に合わないって!!」
優也にそう言われて気がついた。
うちら遅刻しそうなんじゃん!!!!!