*片思い*



「何怒ってんの?」


ふいに優也の顔が近づいてきた。


「べ、べつに怒ってないし」


「怒ってんじゃん」


「だから・・・「優也ーー!!クラス戻んよー!!!」」


恭平君の声。


「おう!!」


「は・・・早く行きなよ」


「はいはい。あ、これお前にやる」


そう言ってあたしの頭の上に何かを置いた。


「?」


そっと頭に乗っけたものを取った。


アメだった。


しかもあたしの大好きな抹茶。


何であたしの気持ちには鈍感なのに、こういう好きなものは分かっちゃうかな・・・・・。



ほんと・・・バカだよ・・・。



< 6 / 149 >

この作品をシェア

pagetop