*片思い*
「何怒ってんの?」
ふいに優也の顔が近づいてきた。
「べ、べつに怒ってないし」
「怒ってんじゃん」
「だから・・・「優也ーー!!クラス戻んよー!!!」」
恭平君の声。
「おう!!」
「は・・・早く行きなよ」
「はいはい。あ、これお前にやる」
そう言ってあたしの頭の上に何かを置いた。
「?」
そっと頭に乗っけたものを取った。
アメだった。
しかもあたしの大好きな抹茶。
何であたしの気持ちには鈍感なのに、こういう好きなものは分かっちゃうかな・・・・・。
ほんと・・・バカだよ・・・。