*片思い*
「あれー。優也君は?」
そうあたしに聞いてきたのは淕。
「あ、なんか呼び出しくらってった」
「そうなの?ここ外だからあんまり聞こえないわっ」
そうです。
ここは外です。
またまた、桜の木の下で食べていますっ♪
だってその方が、ご飯も美味しくなるでしょ?
「ねぇ郁美ちゃん」
そうあたしに話しかけてきたのは恭平君。
「ん?何?」
「もしかして優也って南先生に呼び出されたの?」
!!!!
恭平君。
なぜ貴方はそれを知ってるの?
「あー!!もしかして体育祭実行委員の!?」
そう言ったのは淕。
何で淕も知ってんのーー?????
「な…なんで二人共それを知ってんの…?」
あたしは不思議で仕方なかった。
「え?俺?俺は優也からこの前聞いたよっ」
なぬぅーーーー!?!?!?
「あっ。あたしは恭ちゃんから聞いたっ♪」
え゛ーーーー!!!!!!
知らなかったのってあたしだけぇ!?
なんだか異様に腹が立ってきた……。