梶山書店物語〈壱〉
「そう言って事務所でも動いてるじゃないですか」

事務所にいても、いつも何かはしている。
仮眠をとってるとこを見たことがない。

ただ、俺達の前では見せないだけかもしれない。

「寝てないわけじゃないんだから平気だって心配性だな」

「この店で死なれたら潰れてしまうじゃないですか」

「店長に対しての優しさが全く無いよね!」

「一応、ありますよ」

何か吠えていたが無視してやった。俺の忠告聞かないのに店長の言うことばかり聞けるか。



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