梶山書店物語〈壱〉
「俺がモテるからヤキモチですか?」
「は?」
「大丈夫ですよ。
俺は曽良さんだけですから」
「ちょ…!」
さっきまで女性誌で盛り上がっていた高校生の一人がレジに立っていた。
後ろには二人の友達が騒いでいる。
店長が何か言いたげだけど客が目の前にいるから喋れない。
レジを済ませると凄い形相で俺を見ている。
「真顔で言うんじゃないよ!
誤解されるだろ」
「へんな虫がつかないようにしてるんですよ」
「だからって私を使うなよ」
あなたじゃないとダメなんですよ。
あなたの周りに彷徨く虫を駆除しないと。
「は?」
「大丈夫ですよ。
俺は曽良さんだけですから」
「ちょ…!」
さっきまで女性誌で盛り上がっていた高校生の一人がレジに立っていた。
後ろには二人の友達が騒いでいる。
店長が何か言いたげだけど客が目の前にいるから喋れない。
レジを済ませると凄い形相で俺を見ている。
「真顔で言うんじゃないよ!
誤解されるだろ」
「へんな虫がつかないようにしてるんですよ」
「だからって私を使うなよ」
あなたじゃないとダメなんですよ。
あなたの周りに彷徨く虫を駆除しないと。