梶山書店物語〈壱〉
店員の元気な声がしたと共に学生らしき団体が入ってくる。

バカ騒ぎしそうだな。

「煩そうだな」

昔は、あいつらみたいに騒いでたが歳を重ねるにつれて静かに話せてゆっくり呑みたいに変わってくる。

「場所変える?」

「今の時期は何処行っても同じだろ」

「今、夏休みだもんね」

見た目の可愛さとは裏腹に酒に強い田中くんは生ビールを追加している。

「夏休みなー…。お盆休みなんて何年も取ってねぇよ」





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