梶山書店物語〈壱〉
社長の有難い…いやありがた迷惑な事に独身の田中くんや私に見合いの話を持ってくる。
田中くんの場合は大滝がいるんだけど社長には同然、言えない。
田中くんが嫌がるだろうし。
あ、ちなみに田中くんには見合いの件も言ってない。
一応、これでも社長・常務の次に偉い立場にいるわけよ。
各店舗の統括させてもらってるから気苦労の多い立場。
「まぁ…、顔は立てねぇといかないからな」
「見合い相手もお前なら断るだろうしな」
「こっちには田中くんが居ること忘れてるだろ」
田中くんの場合は大滝がいるんだけど社長には同然、言えない。
田中くんが嫌がるだろうし。
あ、ちなみに田中くんには見合いの件も言ってない。
一応、これでも社長・常務の次に偉い立場にいるわけよ。
各店舗の統括させてもらってるから気苦労の多い立場。
「まぁ…、顔は立てねぇといかないからな」
「見合い相手もお前なら断るだろうしな」
「こっちには田中くんが居ること忘れてるだろ」