梶山書店物語〈壱〉
俺は病気だ。
「支店や他の書店で万引き相次いでるらしい」
黒縁の眼鏡に何年も切ってない無造作に2つにくくられた髪。
「もしかしたらこっちにも来るかもしれないから要注意ね。
いつも以上に目を配ってよ」
「見つけたら殴っていいっすか?」
皺皺になったシャツ。
邪魔なのかネクタイをポッケに入れてる。
「バカ野郎。
殴らずに捕まえて下さい」
30の独身女でヲタク。
「何も反応しない奥村くんは、聞いてんのか?」
俺たちの店長でもある。
「支店や他の書店で万引き相次いでるらしい」
黒縁の眼鏡に何年も切ってない無造作に2つにくくられた髪。
「もしかしたらこっちにも来るかもしれないから要注意ね。
いつも以上に目を配ってよ」
「見つけたら殴っていいっすか?」
皺皺になったシャツ。
邪魔なのかネクタイをポッケに入れてる。
「バカ野郎。
殴らずに捕まえて下さい」
30の独身女でヲタク。
「何も反応しない奥村くんは、聞いてんのか?」
俺たちの店長でもある。