梶山書店物語〈壱〉
「こっちは真剣に話してるんですよ」
「…なら、まず一定の距離まで離れてくれるかな?」
抱き締めたまま逃げないようにホールドしたままだった。
手を離した瞬間に外に通じるドアに手をかけていた。
「今は仕事中だ!終わってから話を聞いてやる」
階段を駆け降りて行く音だけが俺の耳に入る。
やっぱり、逃げやがった。
閉店してから覚えとけよ。
「…なら、まず一定の距離まで離れてくれるかな?」
抱き締めたまま逃げないようにホールドしたままだった。
手を離した瞬間に外に通じるドアに手をかけていた。
「今は仕事中だ!終わってから話を聞いてやる」
階段を駆け降りて行く音だけが俺の耳に入る。
やっぱり、逃げやがった。
閉店してから覚えとけよ。