梶山書店物語〈壱〉
このままだと店長の方が意固地になって俺の事を異性すら見なくなる。

「わかりました。
あなたに俺が本気で好きだとわかってもらえばいいんですよね?」

今日、2度目の店長と唇を重ねる。

「…おく…やめ…」

「店長が大滝さんと二人で話してるのも嫌だし田中さんと話してんのもムカつく。
見合いの件だって行って欲しくない。

髪なんて整えないしシャツだってシワシワで洗濯してんのかわかりませんし堕落的で自分の事は全然ダメなのに…俺だって何で好きになったかわかりませんよ」

「………最後、悪口言ってんじゃねぇか!!」




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