梶山書店物語〈壱〉
絶版
昨日は、あれから何かしてくるかと思ったら奥村くんは、あっさりと帰って行った。

何かよくわからんが、私の何かを返せ。

「おはようっす」

「おーう」

しかも今日は奥村くんは休みと来たもんだ。
ちょっと、私もどう接したらいいかわからないから助かった。

「店長も何だかんだ盛んっすね」

「そうか?」

最中は主語が足りない。

「その首のあたりってキスマークじゃないっすか?若いっすね」

……………キスマーク?

「はぁ!?」

「奥村君っすか?」





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