二人の王子さま



「お前は天国に来たと思っていたのか・・・
つまり俺は死神か」




「や!ち、違います!
ただ、キレイなお花畑で目を覚ましたから・・・
あたし家で寝ていた筈なのに・・・」









「・・・不思議だな」




「信じてくれるんですか?」

「裸足にそのような薄いものを着た女があのような場所にいたのだ。
信じるしかないだろう」



相変わらず無表情で話しているけど、信じてくれるんだ。





「俺の屋敷に行けば着替えもある。
取り敢えず今夜は泊まるといい」



「・・・ありがとうございます・・・」



無愛想なだけで優しい人なのかな?








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