二人の王子さま


「あ、あのぅ・・・遊馬さん?」



困り果てたあたしは和室にいる遊馬さんに声を掛ける。


「さすが女だな。もう出来たのか」


そう言うと立ち上がってこちらに歩いて来ようとした。





「い!いえ!まだです!!」


ご飯セットしただけなんて言えない・・・



「ならばどうした」


「あの、何が食べたい・・・ですか?」






恐る恐る聞くと遊馬さんはクスリと笑う。



「なんでもいい」





そう言うとまた、席に戻って行った。









・・・・・・ど、どうしよう・・・






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