二人の王子さま
「お、お待たせしました!!」
大きなお皿にずらりと並べられたのは
おにぎり。
「帆香・・・お前、一体どれだけ米を炊いたのだ?」
遊馬さんが意外そうな表情でそう言った。
「え?4ごう?」
「お前、そんなに大食いなのか?」
「え!男の人ってたくさん食べるんじゃないんですか?」
「・・・だからと言って限度があるだろう・・・」
ため息をついた遊馬さんに、申し訳なくなってしまう。
「すみません・・・」
「今度料理の特訓だな」
「え?あたしが料理出来ないの知ってたんですか?」
「やはりか・・・」
「さっき何が食べたいか聞いてきた時にそうだろうと思った」