二人の王子さま
1ー3
「うわぁ・・・」
遊馬さんのお家に着いた・・・けど、
これは昨日あたしが泊まったお屋敷と違う。
・・・お城・・・?
あんぐりしているあたしを遊馬さんはクスクスと笑いながら馬から降ろしてくれた。
「口が開きっぱなしだぞ」
「あ!すみません・・・でもすごいお家にびっくりしちゃって」
「そういうものなのか?俺はずっとここに住んでいるからこれが当たり前なのだが」
「・・・」
なんだか膝がガタガタしてきてしまう。
お城とか教科書でしか見たことないし、当たり前のように人が住んでるってことは、ここは昔なのかな?
でも冷蔵庫とかおかしいしなぁ・・・
「どうした。行くぞ」