二人の王子さま



遊馬さんのお父さんはまだ書類を見ていて遊馬さんを見ようともしない。




「なんだ。ついに女が出来たのか?」



「はい。今日から私の部屋で過ごさせようかと連れて参りました」





「なに」




そう言うとお父さんはついにこちらを見た。




「帆香、自己紹介をしろ」



「え!
は、初めまして。帆香と申します」



そう言ってお辞儀をする。







「・・・帆香・・・・か」




そうお父さんは呟くと立ち上がってこちらに歩いてきた。






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