二人の王子さま

呆れたようにそう言った遊馬さん。



頭が?マークでいっぱいになるあたしを放ってスタスタと歩いて行ってしまう。





「待ってくださ・・・わっ!」



走って追いかけようとするあたしは、急に立ち止まった遊馬さんの背中に思いっきりぶつかった。





「いたい・・・・・・どうしたんですか遊馬さん・・・」



「それ、やめろ」


クルリと振り返ってそう言われる。



「え?それ・・・って?」







「お前は俺の恋人なのだ。敬語を使うな。あと呼び捨てでいい」







「呼び捨て・・・で、出来ませんよ・・・」





「おかしいだろう。嘘とは言え恋人同士だぞ?」




「う・・・」



















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