二人の王子さま

「帆香、では、私は王子を連れて参ります。王子に直接お聞きになってくださいね」


椅子から立ち上がるダイアさん。

「あ!あの」

「はい」

「ありがとうございます・・・助けていただいて・・・あの、看病までしていただいて・・・」

「いえ、私は帆香の可愛らしい寝顔を見られただけで十分ですよ」


にっこりと笑って、部屋から出て行ってしまった。




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