再会~初恋のやり直し~
顔合わせ
じゃんけんに負け、クラスの役員に選出された私は忘れていた。役員決めはこれで終わりではなかったのだ。
「では、会長と副会長を決めたいと思います。」
「会長に立候補します。」
そう言って手を上げたのは、男性だった。
「6年の市原です。よろしくお願いします。」
ん?市原・・・?
私は何故かドキっとした。
まさか、偶然だよね。あのときの市原君ではないよね?
会場からは拍手がおこった。私も心から拍手をした。会長になんてなったら、困るもん!
「では副会長をお願いできる方いませんか?」
と司会者が言ったとき、ひとりのお母さんが、手を上げようとしたように
私には見えた。
私は心の中で「よっしゃ~!手上げろ!」と思ったそのときだった。
「あの~。」
と言ったのは会長になった市原さんだった。
「会長である私が副会長を指名してもいいですか?私もそのほうが、これからやりやすいと思うし・・・」
「皆さんがそれでよろしければ・・・。ちなみにどなたか指名されたい方がいらっしゃるのですか?」
「はい。山田由香さんを・・・」
心臓が飛び出るんじゃないかと思うほどびっくりした。私は市原さんの顔を穴が開くほどみた。
私の旧姓は「山田」。でも今は「植原」である。現在は「植原由香」だが、旧姓は「山田由香」だ。多分、市原さんは私のことを指名しているのだろう。
すると司会の方が、
「山田さんって方はいらっしゃらないですね・・・?」
と不思議そうな顔をした。
「あ、ごめん。苗字かわってのか?今は何ていうの?」
そう言って市原さんは私をじっと見た。
仕方なく私は答えた。
「植原です。」
「じゃあ、彼女にお願いします。」
市原さんが言う。
「では皆さん副会長は植原さんでよろしいでうか?」
拍手がおこった。
え?私に拒否権はないの?と思ったが、もう雰囲気的に何も言えそうにない。私は引きつった笑顔をみせるのが精一杯だった。
手を上げようとしていたお母さんが私を怖い顔で睨んでいる。また小学校5年生のときのことを思い出す。
「では、会長と副会長を決めたいと思います。」
「会長に立候補します。」
そう言って手を上げたのは、男性だった。
「6年の市原です。よろしくお願いします。」
ん?市原・・・?
私は何故かドキっとした。
まさか、偶然だよね。あのときの市原君ではないよね?
会場からは拍手がおこった。私も心から拍手をした。会長になんてなったら、困るもん!
「では副会長をお願いできる方いませんか?」
と司会者が言ったとき、ひとりのお母さんが、手を上げようとしたように
私には見えた。
私は心の中で「よっしゃ~!手上げろ!」と思ったそのときだった。
「あの~。」
と言ったのは会長になった市原さんだった。
「会長である私が副会長を指名してもいいですか?私もそのほうが、これからやりやすいと思うし・・・」
「皆さんがそれでよろしければ・・・。ちなみにどなたか指名されたい方がいらっしゃるのですか?」
「はい。山田由香さんを・・・」
心臓が飛び出るんじゃないかと思うほどびっくりした。私は市原さんの顔を穴が開くほどみた。
私の旧姓は「山田」。でも今は「植原」である。現在は「植原由香」だが、旧姓は「山田由香」だ。多分、市原さんは私のことを指名しているのだろう。
すると司会の方が、
「山田さんって方はいらっしゃらないですね・・・?」
と不思議そうな顔をした。
「あ、ごめん。苗字かわってのか?今は何ていうの?」
そう言って市原さんは私をじっと見た。
仕方なく私は答えた。
「植原です。」
「じゃあ、彼女にお願いします。」
市原さんが言う。
「では皆さん副会長は植原さんでよろしいでうか?」
拍手がおこった。
え?私に拒否権はないの?と思ったが、もう雰囲気的に何も言えそうにない。私は引きつった笑顔をみせるのが精一杯だった。
手を上げようとしていたお母さんが私を怖い顔で睨んでいる。また小学校5年生のときのことを思い出す。