みるくとりんご[短編]
ちょうど、うとうとと夢の世界に入りかけたころ、ふと気づいたことが一つ。
そういえば、千葉に噂のこと聞くの忘れた。
まあいーや。どうせデマだし。
なんて一人で納得して再び夢の世界に飛び込もうとすると、それを阻止するように、誰かに肩をシャーペンでつつかれた。
「なにさー」
少し不機嫌そうに顔を上げて隣を見ると、千葉がシャーペンを人差し指と中指で挟んで、こちらを見ていた。
どうやら、肩をつついたのは千葉らしい。
「なんか用?」
私がそう言うと、千葉は一枚の紙切れを私に見せた。
「何? マックの割引券じゃん」
「うん。余ってんだよね。コレ」
「それがどしたの?」
「放課後行かね?」
そう言って割引券をピラピラと弄ぶ千葉。
てゆーかコレってもしなくても食事のお誘い?
「アンタとアタシで?」
「うん」
「……いーけど」
素っ気なく返事をすると、千葉は軽く微笑んで『じゃー放課後ね』と言って机に突っ伏した。
よくわかんないけど、暇だからいいかなーなんてノリでオーケーさたけど、よく考えたらなんかデートみたいだな。
なんて、くだらないことを少し思って、私も机に突っ伏した。
-----------------
嬉しい? 嬉しくない? 普通……
そういえば、千葉に噂のこと聞くの忘れた。
まあいーや。どうせデマだし。
なんて一人で納得して再び夢の世界に飛び込もうとすると、それを阻止するように、誰かに肩をシャーペンでつつかれた。
「なにさー」
少し不機嫌そうに顔を上げて隣を見ると、千葉がシャーペンを人差し指と中指で挟んで、こちらを見ていた。
どうやら、肩をつついたのは千葉らしい。
「なんか用?」
私がそう言うと、千葉は一枚の紙切れを私に見せた。
「何? マックの割引券じゃん」
「うん。余ってんだよね。コレ」
「それがどしたの?」
「放課後行かね?」
そう言って割引券をピラピラと弄ぶ千葉。
てゆーかコレってもしなくても食事のお誘い?
「アンタとアタシで?」
「うん」
「……いーけど」
素っ気なく返事をすると、千葉は軽く微笑んで『じゃー放課後ね』と言って机に突っ伏した。
よくわかんないけど、暇だからいいかなーなんてノリでオーケーさたけど、よく考えたらなんかデートみたいだな。
なんて、くだらないことを少し思って、私も机に突っ伏した。
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嬉しい? 嬉しくない? 普通……