みるくとりんご[短編]
「甘ったるー」
ふと唸るように呟いた希美。
希美はイチゴ牛乳を飲んでいた。
「じゃあなんでそれ買ったのさ」
「もうちょっと酸味あるもんだと思っててさ」
「じゃあリンゴ牛乳とかいんでない?」
「それは合わないだろ」
そう言って再びイチゴ牛乳を口に含む希美を見てふと思った。
イチゴ牛乳は、イチゴと牛乳が合うから作られたものであって、誰かが美味しいと思ったから売られている。
だけど実際に飲んだから、美味しいと思わない人だって居る。
合うからと言って、うまくいくわけじゃあない。
私と千葉は、似ているようで正反対だ。
まるで『みるく』と『りんご』みたいに。
だけど、似てない私たちでも、似ている私たちでも、うまくいくかどいかなんてわからない。
だったら、この辺で手を打っとくのも悪くない。
そんな小さな決意を胸に、お弁当の蓋をパタンとしめた。
みるくとりんご END
-----------------------
この決意を、いつ君に伝えようか?
ふと唸るように呟いた希美。
希美はイチゴ牛乳を飲んでいた。
「じゃあなんでそれ買ったのさ」
「もうちょっと酸味あるもんだと思っててさ」
「じゃあリンゴ牛乳とかいんでない?」
「それは合わないだろ」
そう言って再びイチゴ牛乳を口に含む希美を見てふと思った。
イチゴ牛乳は、イチゴと牛乳が合うから作られたものであって、誰かが美味しいと思ったから売られている。
だけど実際に飲んだから、美味しいと思わない人だって居る。
合うからと言って、うまくいくわけじゃあない。
私と千葉は、似ているようで正反対だ。
まるで『みるく』と『りんご』みたいに。
だけど、似てない私たちでも、似ている私たちでも、うまくいくかどいかなんてわからない。
だったら、この辺で手を打っとくのも悪くない。
そんな小さな決意を胸に、お弁当の蓋をパタンとしめた。
みるくとりんご END
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この決意を、いつ君に伝えようか?