あたしだけの彼


中学は学校に行くのだるくて
行かないことが多かった。

でも、今は愛理と心が居て
会いたいって思う人がいる。


学校に着きあたしは1人
トイレに行く途中だった。



え...なんだ。彼女居るんだ。
あたしは胸がズキズキした。

痛い。胸が痛い。

あたしたかが好きなんだ。

気付いた時に失恋って
悲しすぎるよ。


「そら!?」

そんなあたしに気付いたたかは
女から離れ、あたしの側にきた。

あたしは話したくなくて逃げた。

でも、すぐ捕まってしまった。

「逃げんなよ」

「離してよ。彼女に悪いじゃん」

「彼女じゃねーよ」

「彼女じゃないのに抱きついたり
するの?彼女じゃないのに
今日家行っていい?とか言うの?」

あたしは自然に涙が流れた。

その瞬間あたしはたかに
抱き締められていた。

「いやだ。離して!結局は
たかも他の奴等と一緒なんじゃん!
たかは大丈夫だって思った。
でも、違うんでしょ?優しくして
後でヤれるとか思ってるんでしょ?」

「いいから聞けって」


今更聞くことなんかないよ。
言い訳なんて聞きたくないよ。

でも、たかの真剣な眼差しに
そんなこと口にすることが
出来なかった。



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